【コラム】熱海土石流災害に思う、災害の「異常さ」と公共サービスの重要性

 

《活動》

7月3日に静岡県熱海市で発生した土石流により、多くの人命が失われ、また生活の拠点を失われた方もおられます。心よりお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに、発災以来、懸命に救助活動にあたられているみなさまに敬意を表します。

現場では蒸し暑いなか、大変危険な作業を続けていると推察します。ご自身の安全を確保した上での活動となることを願います。

さて、今回の土石流について、2つ思うことがあります。
1つは、近年の災害の「異常さ」がもはや「通常」になってきていることへの恐れです。線状降水帯による異常な降雨量は、私の出身の福岡、九州でも昨年大きな被害を受けました。

想定以外、想定以上の水量だったと仲間の組合員からも聞きましたが、ハザードマップを確認すること、防災マニュアルを見返すこと、住民のみなさんにも、組合員のみなさんにも、改めて呼びかけたいと思います。

もう1つは、建設残土の積み上げについてです。現地の状況が詳しくわからないので、「人災」とは断定できませんが、私はかつて香川県の豊島で起きた、戦後最大と言われる産業廃棄物の不法投棄を思い出しました。

排出事業者が産業廃棄物の処理を委託する際に、定められた事項を産業廃棄物管理票(マニフェスト伝票)に記載して交付、産業廃棄物の流れを自ら把握・管理するという画期的な産業廃棄物処理法の改正にもつながったわけですが、それまでには多くの自然が失われ、住民の暮らしも破壊されました。

自然災害にしても、「人災」にしても、公共サービス、とりわけ県庁や市役所、町村役場といった行政の果たす役割はとても大きいものだと、コロナ禍にあって改めて実感しています。この想い、この声をしっかりと広げていきます。

◇◆鬼木まことLINE公式アカウントの「友だち」を積極募集中です◆◇
↓↓↓より、「友だち」追加をお願いします!